多人数飲み会の歪んだ心得

昨日は送別会を行なった。この業界は退職者の送別会をしないことが多い。挫折系退職や裏切系退職、バックレなどの際は送別会などしない。「送り出してあげたい」というマインドを持つスタッフが一定以上いないと、開催には至らない。

 

送別会が行われたということは、奴もそれなりに愛されていたのだろう。良いことだ、と思う。

 

終盤に贈り物を手渡すくだり以外は、単なる飲み会であるのだが、こういった飲み会自体に奴が参加することはもう無いだろう。そう思うと寂しさもあるのだが、人数の多い飲み会においては1人1人の存在感は薄れ、「あの時居なかったっけ?」程度だ。居ても居なくてもさして変わらない。

 

私はそういう多人数飲み会が苦手であるが、歳を重ねて楽しみ方が分かってきた。自己主張や承認欲求を捨て、楽しめない会話に無理して参加せず、心静かにお酒と料理を楽しむ。余興ばかりのパーティに参加せざるを得ない時なども、じっくりと料理を食べ、お酒を飲んでいれば意外と楽しめるものだ。

 

つまるところ、何事も楽しもう、自分なりの楽しみ方を諦めずに探そう、ということだ。