デュシャンは語る

 

 

美術評論家のピエール・カバンヌがマルセル・デュシャンにインタビューするという形式の本。79歳のデュシャンはやはりクールで知的な魅力にあふれ、世間の事象との距離感が巧い。かつ、多方面への論考はすさまじく、穏やかでリラックスした語り口調がとても心地よい。

特に美術ビジネスとの付き合い方に、「無関心」を活用した自己防衛方法は賢いと思う。