ETV特集▽緊急対談 パンデミックが変える世界ユヴァル・ノア・ハラリとの60分

良い番組でメモをたくさん取った中でいくつか気になった点。

授業のオンライン化について。
これがどれだけ進むかはまだ未知数として、もし実施が進んだ場合に「地元の高い教授を雇うよりインド人教授を十分の一の価格で雇えばいい」という発言があった。地域による賃金格差を飛び越えて仕事が生まれるという点はインターネット初期からの"富の分配"がもう一段回進むということ。
これはテレワークが進んだあとの世界にも起きる、というかすでに起きていることなんだろうが、日本人が日本の企業に務める必要自体変わってくる可能性がある。実際、エンジニアなどは日本ベンチャーである程度ビジネスを学んだ後は、日本企業への不安からアジア諸国を視野に仕事を得ているという話を聞いたことがある。逆にアジア諸国は既に日本への関心はあまり高くないらしい。ギグエコノミーについてもう少し考える必要があると思った。

 

監視社会について。
中国の監視例が有名だが、これが世界で広まる際に「データを誰が持つのか」という問題がある。
これまでの監視データは「皮膚の上の情報(行動。読むもの等)」が中心だったが、これからは「皮膚の下の情報(体内、感情等)にシフトしていく。ウイルスは皮膚の下にいるからだ。そこで感情データが国家や指導者に渡った場合どうなるか?権力者の発言に対する感情の変化をすべて把握されたら…。もはやディストピアじゃないか。