将来のために知っておこう。「ホームレス大図鑑」を読んで

 

ホームレス大図鑑

ホームレス大図鑑

 

 

いつ自分がなるか分からない。そんな思いが常にある。本業は儲からず、副業として会社の利益にすがっているが、それもいつまで続くことやら…。

 

この本はどうもカストリ雑誌のような、ギャグとしてホームレスを馬鹿にしている表現が多く、かなり不愉快な気持ちになる。

しかし、興味深く読めたのは、筆者による西成に潜入し、実際にドヤに泊まり、仕事を探し、働くというルポ部分。まるでナニワ金融道闇金ウシジマくんのような世界を実際に体験してきているというところ。そこには裏社会組織が仕切る様々な仕事があり、ある意味で現代社会以上の資本主義を感じた。

しかし、雇われている側はその構造には関心を持たず、その日その日を生きている。

 

幸せとは…

暮らしとは…

 

それでも、生きていかざるをえない。