頑張れ広告サービス企業! 「ナタリーってこうなってたのか」を読んで
ナタリーが実践してきた運営方針は非常に好感が持てるものなんですよね。本書でも繰り返し主張していますが、評論しないフラットなメディア。これがとてもウェブらしいと思います。記事もライターを抱えての更新で外注によるコストダウンをしない。主張しないことがポップ”カルチャー”への愛情を逆に感じさせます。
本書を読んで、ウェブメディア事業の青春ストーリーのような面も感じました。甘い話では全然ないんですが、「ちゃんとしている」んですよね。取材や連絡先確認とか、ウラ取りなど、「メディア」がやるべきことをきちんと実施している。これはネットでは全く徹底されてないないことが多いんだそうです。
ウェブメディアであるということは、売上の多くは広告なわけでして。PCページにはレイアウトにあわせたGoogleの枠が数箇所あるんですが、スマホのTOPページには広告が無い。記事ページに控えめな縦50pxのアドセンスがいくつか、最下部にSSPなどのレクタングルが2枚。この配置、なんというか上品な印象です。
法人ウェブ媒体といえど今はアドネットワーク・SSPが収益の主役なのは間違いないわけで、(ナタリーさんには純広枠がありますが)見方によっては「メディアを支える売上を出している」んですよね。広告出稿サイドとの交渉は恐らく全くなく、お互いが管理画面上で効果最適化を図っているだけなんだと思います。
僕はそれが良いと思うんですよね。やはりメディアと広告主がバーターみたいな形で記事作成をしてほしくないし、それくらいの関係値で良いと思うんです。だからこそ広告サービス企業には頑張って欲しい!